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2009年10月09日

『築城せよ!』 ※ネタバレあります※

 ちょっと前なんですが、お城で映画を見る機会がありました、しかも無料で舞台挨拶つき!!ハガキ申し込みで抽選なので、激戦必死!……と思いきや普通に当たりました(笑)。そして、当日現地に行ったら、多少空席ありました……。あらら。

 映画のタイトルは『築城せよ!』。舞台挨拶には、なんと、「なんだかな〜」のアトウさんと、「ワタオニ」のフジタさんと、本作の監督であるコハツ監督が登場。キャスティングや撮影の話などをおもしろおかしく話してくださって、映画ができるまでをちょっと垣間見られた感じ。人生初の舞台挨拶でしたが、とっても楽しめました。

 そしていよいよ本編。

 段ボールで築城っていうからシュールな話かと思いきや、存外、まっとうな(失礼)町おこし話でした。でも、絵的にはなかなかシュールだったナ(笑)。

 映画の本筋に関しては、見て貰うとして、あのね、アタシとしては、ペガサス(カウボーイ風の男性登場人物の愛馬で、途中から殿の愛馬に変更)が気になるわけですよ。初登場のシーンらして、さり気ないのかさり気なくないのか良くわかんない感じだったんですよね。きっとこのカウボーイ風の人が後半出張ってくるんだろう、と思いきや、カウボーイはスルーで、ペガサスが大活躍。なのに、ペガサスの相方(アトウさんの愛馬)は名前不明のままで、扱いが小さいのも不思議で面白い。

 それにしても、役場をたったの二騎で落としたのは凄かった。あの場面の破壊力は半端ない!あのハズしのない、手堅い笑いの攻勢。「志村、後ろ、後ろ、」的な空気がたまりません(笑)。
 敵の襲来にもかかわらず、あっさり開門してしまう“自動ドア”、役場の天井は馬の背丈くらいしかないのに、それでも下馬しない殿ご一行(爆笑)。突然の敵襲に人々がポカーンとしている間に、ペガサス(商店街を駆け抜けたり、強引に堀を渡ったりと災難続きな白馬)は殿を連れて市長室へ進撃してゆくわけです(大爆笑)。

 あれ見てて、思った。
 絶対、殿よりペガサスの方が賢いに違いない。ペガサスは、堀に突入しなくても役場の玄関に繋がる道路があることも、そもそも役場は城じゃないことも知ってた、でも、殿が行くって云うから「殿、ホントに行くの?ペガサスは嫌なんだけど…」とかブツブツ云いながら付き合っただけにちがいない。

 さらに思いの外あっさりと城、もとい役場を明け渡す市長!!テロリストにあんなに簡単に屈してしまっていいのか(笑)。それにしてもエモリさんの演技は秀逸で、文学座は伊達じゃない!って存在感。ははは。

 後半の怒濤の展開と、築城ドキュメンタリーは、地域に密着して作った風合いがあって、映画がこんな風に身近だったら面白いだろうなと思いました。映画の撮影なんて見たことないもんな〜。
 もちろん最後は大団円を迎えるのですが、その大団円もこの映画作りに地域の人の参加があってこそ、なんですね。映画の中の物語と映画の外の世界が繋がって混ざり合って、だからこそのエンディング。タイトルから想像していたのよりもずっと社会派な映画だったというオチには吃驚でした。

 最初は無料で見られるという理由で応募した映画でしたが、そういう理由で応募したのが申し訳ないなと……今となっては思う次第。アトウさんもしきりと仰ってましたけども、スタッフの方々のご努力あってこその上映会、心構えが足りてませんでした(笑)。
posted by まぐ at 00:46| Comment(0) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月11日

『ジェネラル・ルージュの凱旋』 ※ネタバレあります※

 久々に映画を見たのですが、どういうわけか1日に2本見てしまいました。ちなみに、もう一本は『ヤッターマン』でした。こっちも面白かったですよ!!思っていたよりもピンクな感じでグーでした(笑)。

 さて、『ジェネラル・ルージュの凱旋』。文句なしに面白かったです。いい役者さんが揃っていて、安定感とストーリー展開の充実感があって、割引なしの料金で見ても損はないと思います。

 本作の元々のジャンルはミステリですが、医療を行う人と制度の問題、権力構造など現代日本の社会問題とちきんとリンクしていてタイムリーな内容でした。更に時事問題を軸にしながらも、倫理観や価値観といった生きて行く上で考えざるを得ない「人としてどうなのか」という部分への問いかけもありました。
 そういった単純に解決できない問題についての、問題提起のし方や話の進め方が(よく某国がやる)国威高揚的な表現でなく、人の心の動きや現場の視点に立ってなされていて、そこに日本映画の伝統を感じられたのが私は嬉しかったです。

 この作品に限らず、多くの日本の映画には善悪だけではない価値観が織り込まれていて、その複雑な価値観を駆使しながら社会や人を描き出すことが出来るのが日本映画のすばらしさだと思います。それに加えて、作品の複雑さをきちんと受け止めて鑑賞し、複雑さを作品の奥行きとして評価できる観客がいるのが日本の財産なのではないでしょうか。

 映画を作る人にエンターテイナーであることだけでなく、教養人であり、社会に参画する人でもあることが求められるのは、大変厳しいことだと思います。けれど、そうした環境にある人によって作られた映画が、日本人の知性を支える一翼を担っているのではないでしょうか。

 この映画はミステリとしては事件が解決して決着したのですが、作品を通して問いかけられた「人としてどうなのか」という部分については映画を見た人それぞれが考えることです。もちろん、正解のない問いなのですから別に無理矢理に回答を出す必要はないでしょう。けれど、自分が何かに躓いたり悩んだ時に参考にする為に、ちょっと引き出しに入れておいて損はない作品だと思います。

 単純に「面白い」でも良いんですけど、せっかく社会派な仕上がりになっている映画ですから、映画から社会や人、ひいてはを自分を考えてみるのも良いのでは…と思った1本でした。
posted by まぐ at 02:22| Comment(2) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月14日

『Mr.Been カンヌで大迷惑?!』※ネタバレあります※

 どんな映画が好きかって、コメディ映画が一番好きです。そりゃ、シリアスドラマな映画も、エンターテイメントな映画も、ユマニテがテーマな映画も、ドキュメンタリー映画も好きですが、やっぱりコメディが一番好き。

 というワケで、Mr.Beenを見てきました。いやー、もう、笑いましたよ。事件につぐ事件で、もう、大変だったんですから!

「絶対にやらかす!」

 と思うシーンで、必ずやらかしてくれるMr.Been。

 エビを口からはみださせ、自販機のお札投入口にネクタイを吸い込まれ、バスの切符はなくし、いつのまにかCM撮影に紛れ込んで大変な事に…。

 Mr.Beenは相変わらずの変人だけども、ヒロインはキュッとした愛らしい人で、笑顔がとってもチャーミング。子役の少年は笑顔が凛々しくて素敵。なんだか、あの二人がいるだけてMr.Beenのどぎつい感じが滑稽でユーモラスに見えてくるのが不思議。

 そして、何よりも最終盤。
 開け放たれたドアの向こうに見えるカンヌの海辺!七転八倒の旅の末にたどり着いた南仏の浜の輝きが美しかった。

 本当に大変な旅で、見ている私も笑いすぎて大変だったから、あのドアの向こうにキラキラと輝く海が見えた瞬間の開放感や喜びがとても嬉しかった!
 あの瞬間、私とMr.Been、同じ気持ちになれたと思ったくらい、美しい海でした。いつか、カンヌの海に行こう!って決意したもの(笑)。

 押さえるところは押さえてるな、と感心するくらバッチリなエンディングにやられました。あなどれないなぁ、コメディ映画!
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2008年01月15日

『椿三十郎』を見てきました!

 映画1000円の日だったので、見てきました。面白かったですよ。正月時代劇って雰囲気を出しつつも、濃すぎず薄すぎず、バランスが良かったと思います。
 コミカルなシーンはベタなくらいで、それがむしろ単純に面白かったし、切った張ったはわりと古風で重めの殺陣だったのが良かったです。今はやりのリアル路線な殺陣というよりは、時代劇ならではの殺陣にリアルテイストを加味した感じだったと思います。

 音楽はちょっと煩かったかなぁ。個人的に大島さんの曲はどの番組で出会ってもイマイチピンとこないので、私の好みの問題かもしれません。更に云えば、曲にバラエティも無かったのもつまらなかったです。監督さんがそれほど音楽のお好きな方じゃないんですかね?そんなことない?

 ストーリーはわかりやすくて最後まで不安なく見られました。もう少し時代劇的な言葉使いをしても面白いかなーと思いますが、正月にみなさんに見てもらう時代劇映画ですから、そこはいいか…。

 基本的に古風な勧善懲悪物なので、悪人や下っ端はばっさばっさと斬られてしまいますが、あれだけの人殺しをしてもなお主人公の椿三十郎が汚くならなかったのは、ひとえに役者さんのもつ雰囲気や演技のタイプにあったと思います。人を斬っても、装いが小汚くなっても、きれいでいられる織田裕二さんに拍手です。これぞ人選の妙だと思います。
 チョロチョロ動いてはしくじる若いお侍さん達の演技も良くて、頑張ってるけれど滑ってる感がグッドでした。しかも、九人の若侍の中でもそれぞれ役割や個性があって、有象無象ではなかったのが良かったです。これで、エンディングで彼らの成長がもう少し垣間見られると締まったかなーとは思いますが、ぽやぽや君もかわいいからいいか。


 「映画を見に行く!」としゃっちょこばらずに「今日あたりは映画にでも行ってみるかー」と思って見るには、上等な映画だと思います。尺もふらっと見るには丁度よい長さです。近場のシネコンでお買い物がてら、見ちゃうなんて良いかもしれません。
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2006年12月10日

武士の一分 ※ネタバレあります※

 山田洋次監督の時代劇3部作。その最後を飾る「武士の一分」は山田洋次監督らしい、淡泊だけれども人の想いを大切にした彼らしい作品でした。

 「蝉しぐれ」や「隠し剣鬼の爪」よりも、もっともっと場面転換の少ない映画で三村(主人公)の自宅と城内(職場)がメインで、あとは剣術道場と果たし合いをする河原しかでてきません。
 しかしね、それがいいんですよ。室内でのカメラワークが抜群によろしい。さして広くない家だからカメラの人は大変だったろうなーと思うくらいに、庭からのカットを中心に、土間、居間、床の間、玄関と、終いには家の構造が理解できるほどです。
 そして、その居室の様相が主人公の心の移り変わりとともに荒れたり、和んだり、すさんだり、くたびれたり、と変容してゆくんですぇ。なんか「家は心」って感じでした。
 個人的には中盤の若干和んだ雰囲気の家も好きですが、最後の方のうらぶれちゃった感のでてる様子もラストに向けてキタ、キタ、キタ、キターって感じで好きです。
 で、何がキターなのかですが、それは見てのお楽しみ。山田洋次監督ならではの、落とし所がちゃんと待ってます。それはもう、お約束の期待通りで気持ちいいですよ。

 役者さんですが、きむら氏は、正直いって判断しづらいのですが、彼の持ち味であるカジュアルさをあえて汲んだ演出は概ね成功していると思います。
 言葉遣いもかなり現代風にしてあって、そこが気になったといえば、気になったのですが、きむら氏のカジュアルさを要素として取り入れるならば、それは当然でしょうね。カジュアルな演技なのに、言葉だけ古風でも浮いちゃうでしょう。
 かと云って、きむら氏の演技からカジュアルさを抜いてしまっては彼を起用した意味が「映画の興行成績狙い」だけになってしまう。彼の持つ、根の明るく優しそうな気配とそれを上手に包み込むイタズラな雰囲気、更に真剣な時のまっすぐな眼差し、それを最大限に生かすには時代劇+αであっていいと思います。

 中盤以降での演技は、そのカジュアルさを抜いて迫真の太刀さばきと所作、感情表現は圧倒されます。きむら氏ってこんなに上手だったっけ?ってくらい。
 時代劇ってウソっぽくなりがちなのですが(時代劇にはウソっぽさを楽しむ部分もあるので、ウソっぽさを否定する気はないのですが『水戸黄門』とか『暴れん坊将軍』とかそういう時代劇の楽しさってあるでしょ?)中盤からの展開ときむら氏の演技は相当作り込んであって時代劇としても人間劇としてもすばらしかったです。

 見終わった後に、最初からカジュアルさのない演技をすれば良かったのに、とも思ったのですが、やっぱりあのカジュアルさが掴みなんだと思うんですよね。
 良くも悪くもお気楽なお城勤めと安穏な日常。三村は不満があるようですがそれは持つ者の悩みだと私は思うんです。そんな恵まれた環境の中で、夢を語った三村が事件を通して変わってゆく。いろいろな物を失って、そして残った物はなんなのか、手に入れた物はなんなのか、それが映画の最後に示されるんですね。
 だから、最初のカジュアルな感じはやっぱり必要だと思うのです。

 ヒロイン加世役の檀れい氏ですが、内にこもった演技が良かったです。映画初出演とは信じられないくらい。もともと、舞台の方だそうですが、舞台くささはまったくなくて大変よろしかったと思います。
 ただ、声が宮沢りえ氏とそっくりで驚きました。一瞬、あれっ?っと思ったくらい似てた(笑)。
 それと、顎が割れてるのが・・・。中学校の時の社会科の先生の顎が割れてて、それ以降顎が割れてる人を見ると先生を思い出して仕方がないんです。先生は顎が割れていることをを「これから流行るんだよ!!」と豪語されていましたが、まだ流行ってませんよねぇ。先生どうしてるんだろう・・・。と、かなり個人的な理由で顎ばかり気になってしまいました。はぁ〜、だめぽ。

 あとは、小林ねんじ様。私の大好きな、ねんじ様。彼らしい、どこか抜けた雰囲気がいとおしかったのですが、あっという間に詰め腹切らされて出番終了でした。ぎゃふん。

 それから、小田原城が出てました。常盤木門と銅門だと思います。門がバーンと閉まるのが常盤木門で、三村が大八車に乗せられて城を出てゆくのが銅門ではないかな?ぱっと見て気づいたあたり、私、お城好きやなぁ。お城の公園は好きだけど、早く移動してもらってお城の整備を進めれば、もっと映画の撮影とか増えるとおもうんだよなぁ。
 ただいま整備中の馬出門が出来て公園の移動が完了すれば「馬出門→銅門→常盤木門→天守閣」とメイン区画はかなり行けると思うのですよ。まぁ、馬屋曲輪等の建物も建てないとダメだけど・・・。二の丸御殿を再建できれば大奥の撮影だって出来るんでないの?
 ま、小田原市のトップは市民会館の建て替えにご執心でお城のことなんか興味ないみたいですがね。
 だいたい、城の目の前に市民会館建てたら、もう撮影のオファーなんかこなくなるんじゃないの?景観を阻害するに決まってるじゃん。だいたい、あのマンションは何なのよ。以前の隅櫓から桜並木の美しい眺めを返してください。その上に更に市民会館かよ〜。ああ、趣味の悪いことだ。
 市民会館の建設予定地では戦国時代の道路遺構が10メートル以上見つかってるし、江戸時代の遺構もわかって来て、お城整備としてはこれからなのになぁ。心の底からもったいない、ですよ。
 市民会館は駅前にお願いしたいですね。駐車場の所に建てればいいじゃんね。駐車場は半分の面積にして、代わりに二階建てか三階建てにすれば台数確保はオッケーでしょ?でなければ、シャッター通りになってる商店街に駐車場を作ればいいじゃん。そうすれば、駅から市街地へだけでない新しい人の流れだってできるのに。道幅広げて一通を止めるだけでも違うと思うけどね。

 あ、映画の話だった。

 全体を通した感想としては、前半から中盤、後半と話の流れがしっかりしているし、場面場面の見せ方や緊張感もなかなかどうして熟練職人監督作品でした。これは映画館で見る価値ありでしょう。
 逆にレンタルビデオだと、こぢんまりしちゃってかえってつまんなくなっちゃうかも。映画館で見るってことを考えて作られているからこその淡泊さだと思うのです。ですので、気になっている方は映画館で見ることをおすすめします。

 そんなこんなで、「武士の一分」でした。
posted by まぐ at 13:27| Comment(2) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年07月30日

ゲド戦記 ※ネタバレあります※

 久々に、公開前から絶対見に行こうって決めていた映画でした。理由はなんとなくアレンの瞳が好きだから。公開前に原作を読もうかなとも思ったんだけど、折角だから映画を見てから読もうと思ったくらい楽しみにしてました。

 最初の直感どおりアレンの瞳がとても好きだし、テルーの口元も好い。ハイタカが大人であることも嬉しかったし、テナーの気の良さも素敵だって思った。つまり、私は『ゲド戦記』が大好きになりました。
 だから誰にも見せたくないな、っていうのが素直な気持ちです。私だけ、こっそり見たかった。この映画を万人に見せてしまうのは、もったいなくって。器量の狭い人間だと笑われてもいいや、誰にも見せたくないな。

 でも、せっかく素敵な映画を見たので感想を書いちゃいます。


 どこまで見てもストーリーの先が全く見えなくって、最後の「終」が出る瞬間までしっかり見続けることができました。有り難いことに、物語は最後には調和するのだけれども、決して予定調和ではなく、最後の最後に落ち着く瞬間がまるで偶然のようで、偶然調和のストーリーでした。

 主人公アレンが旅することで世界がかわるのでも、世界をかえるのでもありません。かわるのはアレン自身。
 もっと、細かく書けば、等身大の自分を恥ずかしがらずに見られるかってそういう話じゃないのかな。つまり自分の事を考えるときに、過大評価でも自嘲や卑下でもなく、ちゃんと考えられるかってこと。

 絵もきれいでした。風景の美しさに加えて、建物の重厚さや構造がしっかり描かれていて、場面転換しても建物の構造を見失わずにいられたことに我ながら驚きました。

 また数ある風景の中でも、ハイタカとアレンが旅をしてゆく風景はとても多様で時の流れが感じられ、まるで私もアレンと旅をしているような心持ちになれました。
 旅をして見たものって、自分の中に残るんです。私は、一人で旅したことが何度かあるのだけど、その時見た風景やその時の気持ちは今でも自分の中に残っていて、私にとってそれは計り知れない価値をもった過去であり想いなのです。
 だから、アレンにとってハイタカとの旅が将来に渡って価値を持つ旅になるんだろうなと思ったし、現在苦しんでいるアレンの気持ちに寄り添うことができました。たぶん、あの映像の後ろっかわに、私の記憶がリンクされていたって思うのです。
 旅の場面で私とアレンをつないだリンクは最後まで途切れることがなくて、アレンを励ましながら、実は自分を励ましている、そういう不思議な感覚に浸っていることにエンドロールが終わる頃になってやっと気づきました。


 見終わってから、腑に落ちる(理解するというよりは、納得するような感覚)ことが多い映画で、(複数回見ないと理解できないという意味ではない)映画を見ている時には泣かなかったけれど、帰りの車を運転しながら『結局、テルーもアレンも同じなんだ』って考えていたら無性に悲しくなってきて涙が湧いてきてしまいました。なんだか、遅効性の物質を摂取したかのようです。

 以上、とりとめもなく書きました。もう少し書きたいことがあるのだけれど、それは感想の感想なので本日は割愛。

 「ゲド戦記」を映画館でもう一回見たいな。ただ、お客さんの少ない時に静かに、静かに、見たいです。特別な一本に出会えたことに感謝。
posted by まぐ at 01:27| Comment(0) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

ピンクパンサー ※ネタバレあります※

 もともとのピーター・セラーズのクルーゾー警部シリーズが好きなので、面白くなかったらがっかりだなーと思って行くのをためらっていたのですが、めあり女史に誘われて鑑賞して参りました。
 最初の不安はなんのその、笑った、笑った、苦しいほどにわらいましたよ〜。2006年上半期最高のコメディでしょ!!

 原作に忠実と言うよりは、古典的クルーゾーギャグから現代のコメディタッチなカメラワークまで幅広く笑わせてくれました。
 スティーブ・マーティン扮するクルーゾー警部とその補佐及び監視をするジャン・レノ扮するポントン警官の凸凹コンビぶりが一番の見所じゃないかな、と思います。当初はクルーゾー警部の変人っぷりにも動じず生真面目なほど真剣に職務にはげむポントン君も終いには自分を捨てて踊れるまでに・・・。ポントン君もといジャン・レノなくしてこの映画は成り立たなかったではないでしょーか。それくらい二人のコンビが良かった。

 そしてまた、この二人が乗る車が良かった! その車とは近頃日本でもよく見かけるsmartなんですねー。しかも2人乗りのちっちゃいタイプで色は赤。あれに、オッサン二人が乗って走りまくるんですよ。しかも、ぶつかられた車は壊れるのにsmartは無傷なんですねぇ。smart無敵伝説ですよ。
 そのちっちゃな車をジャン・レノが運転してると、妙に似合うのがまた面白い。日本人のオッサンが運転してたら、幻滅だけどねぇ。(オジイサン・オバアサンが運転してたらそれは可愛いと思うけども。)
 私、smartに乗ったことないんですけれども男の人が二人乗っても平気なくらいの車内空間があるのでしょうか?映画を見る限りはキツキツって感じはしなかったのですがねぇ。あーん、私もsmart欲しいよー!! 絶対、マーチよりヴィッツよりフィットよりsmartっしょ〜。前から、smaratっていいなぁって思ってたんだけど、ピンクパンサー見たら断然欲しくなっちゃった。
 smartってさ、老夫婦か独身女かシングルマザー(ファザーでも可)が乗る車よね。たとえセカンドカーでも、ファミリーには乗って欲しくないなぁ(笑)。愛嬌と潔さを兼ね備え、機敏で決意に満ちた車じゃない、smartってさ。

 で、ピンクパンサーの話しにもどりまして、最終盤の事件解決へのくだりが華麗でした。最後は有無を云わせぬ謎解きを披露するクルーゾー警部! こんなにも綺麗に事件解決をしてくれるとは想像してなかっただけに、面食らいましたが、謎解きものを見た後の爽快感がありました。

 他に特筆すべきは、クルーゾー警部の秘書ニコール役で登場するエミリー・モティマー。天然系のキャラでクルーゾー警部と天然×天然の掛け合いを見せてくれます。終盤ではクルーゾー警部を助けたりもするのですが、その助け方が微妙(笑)。またその時の彼女のドレスが最高にかわいい!天然系なキャラを崩すことなく、派手だけど、ちょっと落ち着いた、素敵なドレスです。あのドレス、気に入っちゃったヨ!(衣装はジョセフ・G・オーリジーだそうです。)

 そんなこんなで、個人的には上半期最高のコメディではないかと思います。映画館で笑うのに抵抗がある人はお家で見てもいいと思いますよ。気兼ねなく笑える場所で是非どうぞ。

 追記:平日の午前に見たので、観客はめあり女史と私の他には3人ほどしかいなかったのですが、みなさん静かーに鑑賞されてました・・・。めあり女史と私が「ぶーっ」とか「ぐわはぁ」とか「ヒー」とか奇声をあげているにも関わらず、みなさん静かでした。どーして、そんなにおとなしくしてられるのでしょうか。この映画、間違いなく面白いとおもうのですがねぇ。
posted by まぐ at 16:09| Comment(0) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月21日

実写版 テニスの王子様 ※ネタバレあります※

 恥ずかしい映画友の会の会友であるめあり女史と鑑賞して参りました!
 実は余りの恥ずかしさと、1800円払う勇気が出ずに、朝割り引き(1000円)で見られる朝8時の上映に行ったのですが、ところがどっこい面白かったんですヨ〜。上映中ほとんど笑いっぱなしで、上映が終わるないなや「ツッコミどころ満載で呼吸が苦しかったよー。」とめあり女史が云うほどでした。

 何が面白かったって、VFXを使った特殊効果と登場人物の台詞ですね。
 恐ろしいまでのアクロバットに演出効果、更に「この人、なに云ってるの〜(笑)」とツッコミたくなる台詞の連続、呼吸困難寸前ですよ〜。

 台詞はおそらく漫画からそのまま使っているのでしょうけれども、抱腹絶倒間違いなし! 最後の最後まで笑えましたもん。

 役者さんに原作の絵に割と近い感じの人を起用しているので、漫画との差はそれほど感じませんでしたが、原作でも年齢不詳な手塚部長なぞは明らかに中学生じゃない・・・。おかげで私は、途中まで高校を舞台にした話かと思ってました。「中学テニス大会」という大段幕を見て初めて「ウッソ、中学生だったの〜」と・・・。

 主役のリョーマ君も、小生意気な感じがありながらも、ふてぶてしいというよりは子供が粋がってる感じで愛嬌がありました。手塚以下のレギュラー陣が大柄なのに対してリョーマ君はチビっちゃくって対照的なのも「リョーマ君っぽくって」良かったです。また、終盤の手塚部長に闘魂注入されて試合に臨むという展開でもクールに控えめで、でも闘志を燃やしてるって雰囲気が出てました。

 他には、サーブの場面で俯瞰で撮影してたりして、体の動きのおもしろやきれいさをよくとらえていたなぁと思いました。普段は見ることのない「テニスをしている」肘とか肩とか足とかを効果的にに撮影していてVFXともに試合中のシーンを盛り上げてくれてました。

 あと、笑えたのが随所に見られるスポンサー広告。入浴剤にテニス用品メーカー等が、明らかに宣伝じゃ〜って感じで置いてあるんですよ。特に、入浴剤は必見ですねぇ。あんな所にフツー紙箱はおかないだろ〜と皆さん思うハズ。
 そして、エンディングテロップの協力会社リストには眼鏡屋さんが入ってました。テニプリって眼鏡の人、けっこーいるもんね(笑)。


 テニスというよりはアクロバティックな王子様でしたが、青春学園なんでそのへんオールオッケーかな、って思います。
 深く考えずに、1000円でぜひどうぞ。見終わった後に映画にツッコミをいれあう友人が一緒にいるとますます楽しめると思います。
posted by まぐ at 18:34| Comment(1) | TrackBack(1) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月28日

ウエディング・シンガー ※ネタバレあります※

 「恋愛小説家」よりもこっちの方が好きです。でもでも、もーっとコメディしててもよかったなぁ。FOXの「ザッツ70’ショー」ほどにコメディーしてくれとは云わないけれど、最後の大オチがけっこう派手だからその前からもっとコメディータッチな演出をしてもバランスはとれるとおもうんだよね。

 作中の80年代の雰囲気づくりはかなり凝っているんだと思うんだけれども、物心ついた時には80年代が終了していた私には理解できなかったと思います。80年代のヒットソングも沢山つかわれていたみたいなのですが、どーにもピンとこなくって・・・・。

 ドリューもかわいいんだけど、ちょっとお化粧が濃すぎやしないかい?もう少し薄目に化粧した方が、純情系ヒロインには相応しかったのではないかと・・・。ああ、でもあの髪型はとってもよかった。さっすがアメリカのスタイリストさんって感じしたわぁ。こざっぱりしているようで、毛先の具合なんかかなーり気を遣ってる。わたしも、そういう髪型にしてみたいよー。無造作と思いきや、ばっちりスタイル!女の子の憧れね。

 ストーリーは、単純明快でシンプルかつイージーアンダースタンディング。とどのつまり「金より愛だべ」。

 でも、現実に生きてるとお金ってとっても重要で、love is not enough な訳なんだけど、映画を見てる時ぐいらい love is everything だと思いたいじゃない。そういう欲望を満たしてくれる映画。夢見てなにが悪い!

 この映画は96分間なのですが、それもまた良かった。やっぱりね、映画は90〜100分が一番いいと思うの。それ以上だとやっぱりだれるよ。
 ドキュメント系やヒストリカル系は100分以上でもいいかなぁって思うこともあるし、千と千尋はもうちょっと長く見たかったけれど、映画を見た充実感と疲労感のバランスでは100分までが私には向いているんだと納得しました。

 という訳で、内容もさることながらトータルのバランスでおもしろかったと判定します。でも、映画館で見るほどではないかもなぁ・・・。
posted by まぐ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月26日

恋愛小説家

 CDやDVDを自宅に郵送してくれるシステムに加入して以来、私の音声・映像ライフはますます豊かになりました。これまでなんとなく気になったけど見ていない映画やアニメをこの機に攻略してやろうと思います。

 その、第一弾が「恋愛小説家」です。
 テレビで放送している時に部分部分は見たのですが、通しては見てなくて気になっていたので一本目に選んでみました。

 ストーリーは偏屈な小説家が明るくたくましいウエイトレスと出会い恋に落ちるというもの。恋で人が変わってゆくというのはわりとフツーな話なので、偏屈な小説家とウエイトレスという組み合わせに期待して視聴しました。
 でもねぇ、偏屈な小説家のどこがいいのかちっともわからなかった・・・。偏屈な小説家は、実は優しい、のかと思いきや、あんまり優しくなかった。彼女に支援をしたのも、彼が彼女が勤めに出ないと困るからというきわめて利己的な理由だったし、小説家がお店を追い出されるシーンも気分悪かった。
 残念なことに、ことごとく私のツボをはずしてくれた、って感じでラストシーンも感慨なく、あれれ〜でした。この話に130分は長いデショ。

 と、ゆーわけで、残念な感じの一本でした。
posted by まぐ at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月21日

まじめにふまじめ かいけつゾロリ:なぞのお宝大さくせん/超劇場版 ケロロ軍曹 ※ネタバレあります※

 めあり女史がお誘い下さいまして、なんと劇場で鑑賞することができたのです!! この恥知らずが〜、云われようとも女史と一緒なら怖い物なしで御座います。

 結論から云えば、おもしろかった。特にゾロリが予想外におもしろくて、なんてこったい、本気でハラハラドキドキしてしまいましたよ。
 ゾロリって山寺宏一氏が声をあてられてるので、ゾロリが格好いいシーンて、とどのつまり山寺氏の格好いい声なんですvv ハァ〜、素敵・・・。でもさぁ、キツネなんだよね・・・。もったいないよぉぉぉぉ。
 ゾロリの監督は亀垣一氏なのですが、手練れなんですか?劇場スクリーンに映えるスピード感と展開、なおかつ大砲を撃った後の反動の動きのみょーなリアルさ。見ていてこれは手練れだなという感じがしました。ネットで調べたところ、「ふしぎ遊戯」等の監督をされているようですが、私は初めて見た監督さんだと思います。うーん、あなどりがたしアニメ映画。

 で、おめあてのケロロ軍曹!
 バンダイさん、商売うますぎ!本社に静岡工場にガンプラにと宣伝しまくりでした(笑)とくに、「ジムスナイパーカスタム」笑いました。それって、ジムの一種ですよね?箱は最近売り出してるカトキハジメヴァージョンに似てるからてっきり新製品紹介なのかと思ったけど、チガウのかな?
 パロディも期待にそぐわず沢山あって、軍曹の最後の方の台詞とかちょこちょことネタがわかった所もあったのですが、もっと色々とパロディがありそう。ところで、サンライズ本社の窓から顔を出したのは誰ですか?佐藤順一監督?

 どっちもおもしろかったのですが、予想外というのもあって「ゾロリ」の方が楽しめたかも。でも、原作者の原氏がどこで出てきたのかよくわかりませんでした。村人の中にいたような・・・・。

 途中で休憩のある映画初体験、とっても楽しめました!
 
posted by まぐ at 23:24| Comment(0) | TrackBack(0) | *cinemas* | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月14日

『チャーリーとチョコレート工場』

 ウンパルンパが面白かった!最初のダンスシーンでは「ぶはぁ!」って勢いで吹き出してしまいました。そのまま笑いが止まらないもんだから腹筋は痛いし、椅子からはずり落ちるしてもう、大変!私の余りの爆笑っぷりに同行した友人は真顔で「大丈夫?」と気遣ってくれました。いい友達だ。

 私は予備知識なく見に行ったので、最初から最後まで驚きっぱなしで楽しかったです。

 余りの楽しさに、空手少女の登場シーンでは「萌え〜」とつぶやき、テレビに子供がぱっくんされちゃう場面では「持って行かれる〜」とつぶやき、ウンパルンパで爆笑しました。ウンパルンパの登場場面で流れる楽曲の毒気も良かったですね。パロディと皮肉が詰まっていて、嫌がらせに近い感じ。

 でも、こんな風変わりな映画でありながらも、子供向けの映画は道徳的に正しくあるべきだという思想が根底にあるんですよ。
 これが幸せなんだよ、という幸せの形をちゃんと提示しようとしてる。

 幸せって沢山の形があって、幸福と不幸の狭間なんてよくわかんないんだけど、でもこれは正しくって幸せなんだって事をちゃんと提示するのが大人なんだと私は思う訳さ。子供らが将来、幸せが見えなくなった時に帰れるようにね。「これが幸せ」ってちゃんと云っておかなくちゃいけない。

 だから、そういう大人の仕事が出来るバートン監督ってえらいって思うのです。

 おもしろおかしい、ギャグテイスト満載しながらも、直向きに子供向けにつくられた映画、そういう風に見ると、なかなか深いんじゃないでしょうか。
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2005年08月28日

『星になった少年』

 ベタなストーリーだけど、少年の夢がベタじゃなかった!

 象って素敵な生き物なんだなぁって思いました。私にとって象って動物園にいる可哀想な生き物だったので映画の中でタイの象が生き生きしていたのには驚きました。動物園という環境で半ば飼い殺しにされているから象があんな表情なだけで、本当の象は素敵なんだ!タイの象のざっくばらんな、素顔な感じがとっても良かった。
 タイの風景と象が一体となって、これはいわゆる一つの癒しモノなのかと・・・途中は思いました。

 仕事は象使い。夢は象の楽園。

 生き急いでしまう、という言葉があって、昔の私はちっともそんな事信じてなかった。みんな同じ分量の時間を、同じ長さのの1秒を生きてるんだと思ってた。
 でも、それって違うのね。生き急いじゃう人っているのよ。なぜだか知らないけれど、1秒が1秒でない人。相対性理論の中で生きちゃうような人っているのよ。
 生き急いじゃう人を側で見ちゃうと、人生観がかわるんだけどそれって表現しがたくって。・・・言葉の意味すらかわるくらいの・・・そんな感じかな。

 そしてこの映画は、そういう少年がいたっていう話。

 深い追憶ってタイの密林に似ているのかもしれないとか、そんなことを考えて泣いてしまっていい映画なんだと思った。
 いつもは忘れている誰かを、思い出してみる、その為の入り口。

 私にとっては、忘れないよぉと西の空に向かった叫ぶための映画。

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2005年08月03日

『姑獲鳥の夏』

 今回はめあり女史と一緒に見に行きました。夜遅い時間に見に行ったので空いていてじっくり楽しむことができました。

 基本的に笑える映画でした(少なくとも私は・・・)。なんといっても関口先生、目眩をおこしすぎですから! クラクラ、ふらふら、ばったーん!! 始終ゆらゆらしていて、こっちが心配になりますよ!( いや、そこステキでもあるのですが。)
 先生のステキさは衣装でも炸裂していました。もう衣装の種類が半端じゃないんですよ。京極堂なんて、麻の着流しか憑き物落としの格好しかないのに、関口先生は学生服、軍服、開襟シャツ、ジャケット、浴衣と色々着ているのですよ。開襟シャツも良かったし、学生服も軍服も良かったのですが、寝起きの浴衣が一番でした。しかも、そのままバッターンと倒れちゃうんです。きゃぁぁぁ、先生!
 しっかし、あの浴衣は京極堂のを拝借したんですかね。自宅には帰ってない様子だったもんねぇ。ってー事は、何から何まで京極堂の所で世話になっているのでせうか。し、下着も・・・、きゃぁぁぁ。

 榎さん、黒かった〜。でも、それはそれでアリだなぁとは思いました。あの素っ頓狂な感じはまさしく榎さんだった。ただ、どことなく上田次郎って感じもしましたが。あ、でも安寅は大きすぎ(笑)私はもっと丁稚みたいな細くてちまちました感じのイメージだったんだもん。本当に黒三角錐に探偵って書いてあったのにはめあり女史も私も大喜びでした。うひひ。
 他には猫目洞の潤さん(であってる?)が気に入ったかな。ちゃんと地下の設定になっていて木場修が入ってゆく時に扉が写る構図とかも気に入ったなぁ。

 ともかく、関口先生が可愛くて可愛くて。特に武蔵清明神社で拗ねる先生はかわゆかった・・・。ああ、もうダメだわ、私。

 それから、映画の最後の最後に出てくる京極堂も可笑しかった。あの京極堂の登場の仕方は爆笑必至。吹き出しちゃいました。

 それから原作者がやたらと登場している件ですが、まぁ、これから見る人の為にどの役かは申し上げませんが、最終盤で紙芝居を見ながら見せる笑顔が「心からの笑顔」に見えてしかたありませんでした。

 私とめあり女史には笑える映画だったのですが、他の観客は静かだったのでどーなんでしょうねぇ。

 関口先生の浴衣で転倒シーンがもう一度みたい・・・。それが私の今の希望です。
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2005年05月11日

『ローレライ』

 云いたいことのある映画を久々に見ました。

 原作は構造が複雑で話が長いのでどう映画化するのか楽しみではあったのですが、私はてっきり映画ではもっとSFっぽさを全面に出してかわいー女の子がチューブに巻かれているのを見て萌え萌えするのかと、極端に云えば、そんなイメージを持っていたんです。
 大きな間違いでした。ごめんなさい。

 実際はローレライ・システムなどのSFは抑えめに演出されていて、パウラは超能力少女というよりもむしろローレライのオペレーターではない部分が大切に描かれていました。
 配役も主人公の妻夫木氏の周辺をがっちり固める布陣になっていて押さえてる。ストーリーの舵をとって行くのが艦長以下の“大人達”なのだから、その配役を押さえるのは当たり前なんでしょうけれど、主役に引っ張られてあとは閑古鳥みたいなドラマや映画が多いだけに関心しました。

 1945年を舞台にしながらも、2005年に公開する意味を明示しようとする展開はやっぱり映画でなければできないと思いましたし、そこに監督の意気込みがあるのだということが感じられて最後まで共感して鑑賞できました。

 CGも最初はぺろーんとした感じの伊507に「うっ」となりましたが、最後には馴染んでしまいました。
 私は割とCGに抵抗があるのですが、なんで馴染めたのかなーとつらつら考えるに、理由は細部の描写にあるんだろうと思いました。
 例えば爆雷なんぞでも、よく見てみると細かに描写されてるんです。私の勝手な想像ですけど、丁寧につくりこんだ爆雷を水や光の揺らぎの中で不明瞭にしてしまうことが水の雰囲気や奥行きを表現してCGの違和感を少なくさせてるのではないかと・・・。

 それから、音!
 日記でも書きましたが、低音はもちろんですが音全体がよく響いていると感じました。音が大きいのではなくて、響いているので「オペラ座」の時みたいに音が耳に痛くありませんでした。録音からして違うのかしらん?

 他には、オタクの映画という意味でも楽しかったですね〜。
 コンテに庵野秀明氏が入っているとか、デザイン関連で押井守氏が参加しているとかまぁ色々ありますが、私が一番びっくりしたのは大和田の反乱兵役に郷土の偉人富野由悠季氏のお名前が・・・。気がつきませんでした。それと、役者の欄でも庵野氏のお名前を見たような気がしたのですが気のせいだったかな。求む情報。

 映画版ローレライ、今の時代にこの一本。ぜひどうぞ。
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2005年04月27日

『Shall we dance?』

 今回はなんと、めあり嬢のお父様とお母様と一緒に映画観覧に行きました。
 近頃、すっかりめあり嬢のご家族にお世話になりっぱなしです。えへへ、ありがとうございます。

 さてさて、映画の感想ですが、面白かったですよ〜。
 周防版とエピソードは同じだけれど、ストーリーはちょっと違って夫婦の話が一つメインになってくるんです。その違いでサラリーマンの話だった周防版と比べるとワールドワイドに受ける内容に仕上がっていたかなと思います。

 日本の家族関係について最近パラサイトだとかっていうけれど、少なくともアメリカよりも家族を構成している一人一人の拘束度は低いと思うんです。
 アメリカって自主性を重んずる一方で、協調や同じ時間を過ごす事への強制力は強いんです。日曜日に教会へ家族揃ってゆくことや家族でお庭でバーベキューすることなんかがその一例ですよね。

 周防版のShall we dance?は「お父さんの孤立」も主人公の持つ要素の一つ(それが日本のお父さんの共通性として語られ、共感を呼んだりしてる訳だ。)なのだけれども、アメリカで真っ当なお父さんをしていればそんなに孤立する事はないんですよ。夫婦間の事でも、日本みたいに「当たり前に仮面夫婦」なんて起きないし。
 それは個人の在り方やパーソナリティの問題というよりも、社会の構造や歴史、価値観の問題。だから周防版のままではなかなか受け入れられにくいんでしょうね。

 配役の違いは草刈民代はバレリーナで、ジェニファー・ロペスは女優、というのが一番だったと思います。
 草刈氏は演劇は素人だけれど、バレリーナとしての技術と気配(彼女の俗っぽさのない気配はただ者ではない感じがする、と私は思う)が素晴らしかったんです。彼女がヒロインだからストーリーが不潔にならなかったんだと思うんです。
 その点ジェニファー・ロペスは女優さんだからどうしても「生身の人間臭さ」が出てきちゃって、映画を見ていてこの先の展開に不倫があるのではないかと思えちゃう。
 まぁ、周防版を見ているから、それはナイってわかるんだけれど、もし周防版を見ていなかったらそう考えるかもしれないと思う。
 そこが気になったと云えば気になったかな。

 全体を通しておもしろく、楽しい映画でした。日本の映画館で手をたたいて笑っている人がいたのは初めての経験でしたヨ。

 私は周防版を見てからのご観覧をオススメいたしますが、周防版を見ていないからどうしようと悩んでいる人にはとりあえず見てみて下さい。映画館で見て損はないですよ。
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2005年02月21日

『オペラ座の怪人』

 話題作「オペラ座の怪人」を鑑賞して参りました。
 さっすがCG!と言いたくなるような、豪華なオープニングではじまるのですが、ちょっと音楽の音量が大きくて耳が痛かった(笑)

 全編を通じて、賑やかな画面構成と作り込まれたセットに感心しました。ああも賑やかな画面って最近見ていなかったなぁ・・・。舞台裏のセットも丁寧で、怪人と裏方のおじさんの攻防には息が詰まりました。ダンサーのお姉さんの大部屋もリアルで良かったです。

 でも、怪人が気に入らなかった。ああも簡単に人を殺しちゃうと私は引いちゃうなー。怪人ってつまりストーカーじゃないか・・・と途中で考えてしまいました。
 もう少し怪人に同情の余地があれば、楽しんで見られたように思います。

 音楽も、豪華は豪華なんだけれども電子音が入っていて私はちょっと耳につきました。繰り返し使われるテーマ曲もちょっとしつこいかな。
 画面も常に賑やかで、もう少し強弱がついてもいいのかなと。特に怪人の住まいに侘びしさが欲しかった。そうすれば怪人の境遇にに同情できたのに〜。

 ヒロインのクリスティーヌは怪人のことを音楽の精霊と言って慕うのですけれども、私はどうしても彼女の感覚が理解できなくて、彼女の気持ちにも同調できませんでした。
 もしクリスティーヌの生い立ちがもう少し詳しく出てきていれば、彼女が怪人の孤独にシンパシーを感じているという解釈も成り立って、そうすれば私にもストーリー展開がしっくりくるのかな?なんて思ったりもしています。

 私はエンドロールまできちんと見るのが基本なのですが、本作は耐えられなくて出てしまいました・・・。ちょうど隣の席の人もみんな出てしまって通路まで簡単に出られたというのもあるのですがね。
 ちょっと残念な一本でした。
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2005年02月06日

『オーシャンズ11』

 母がビデオを借りてきたので見ました。12も公開されたので事前準備です。

 内容が面白いというよりは、映像がきれいな映画でした。別に内容がダメって事はないのだけれど、内容と映像を天秤にかけたら、映像の方が重いかなと私は感じました。
 前編にわたって私好みな明るさと色合いで見やすかったです。画面の構成も丁寧でバランスが良かったです。監督が熟練工なんですかね?荒さのない画面はやっぱり落ち着きます。決めの場面でも狙いすぎてる感じがしなくて、それでいて決まっているのにも好感がもてました。

 あとは、男前がたくさんで嬉しかったですね。
 私は若い頃のブラッド・ピットはちっとも好きではなかったのですが、最近はいいです。ジョージもERの頃からくらべるとすっかり、おじさま度がUPして私は嬉しい限り。

 12を見に行きたくなる11でした。世の中2本目はダメなのって多いけれど、どうなのかなー。
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